タイ国鉄(SRT)のバンコク周辺部の路線に沿って建設が進められている新しい都市鉄道「SRTレッドライン」がいよいよ開通します。
(2021年8月6日)SRTレッドラインは2021年8月2日(月)に試験運行が開始されました。こちらの記事をご覧ください。この記事は過去の情報が基準となっています。
ランシット(รังสิต, パトゥムターニー県)〜バンスー(บางซื่อ, バンコク都)〜タリンチャン(ตลิ่งชัน, 同)間の区間について、2021年3月から3ヶ月間を試運転期間とし、無料で開放することがわかりました。その後、2021年11月に正式開業するスケジュールで準備が続けられます。プロジェクトに協力している日本の国際協力機構(JICA)タイ代表と会談したタイ運輸大臣が明らかにした内容として、複数のメディアが報じています。
レッドラインの車両は日本の日立製作所製で、4両または6両編成からなります。山口県下松市で製造された全25編成の列車は、2020年11月中にバンコクへの陸揚げが完了する予定です。
レッドラインの開通と同時に、SRTの新たな拠点駅となる「バンスー中央駅」(กลางบางซื่อ)の運用が始まります。バンコク北東部にある既存のバンスー分岐駅(ชุมทางบางซื่อ)の東側に建設してきた、東南アジア最大規模となる鉄道駅です。空港ターミナルのようにも見える巨大な駅構造物がすでに完成しており、営業列車が乗り入れるのを待っています。
現在のSRTのターミナルは、バンコク中心市街地の南東、中華街で有名なヤワラー地区に近い「フワランポーン駅」(หัวลำโพง)ですが、中央駅としての役割を段階的にバンスー中央駅に移行していくものと思われます。